男の娘 女装子

【ゲイ】女形学生さん、女だらけのフラダンス教室に通った結果

精神的女子化

小説「父の後妻 №6」

毎日の母の代わりの家事は文也に心身の安らぎを与えていた。

豪太に処女を捧げた経験が文也は自分は男としては生まれつき欠陥品であり、母の幸子もはっきりとそれを認めてくれて、文也にあった生き方をさせてやろうと育ててくれたのだということを自覚させてくれた。

もう自分が気弱なこと、小学生の女の子より腕力や運動能力が劣っていること。そして直ぐに泣き出すこと。もうこれらのことを恥ずかしがるのはやめにしよう。変な意味で居直りができたようだ。

そろそろ夏の暑さが日頃の挨拶になってきたある日、文也は隣の平井夫人に一緒に習おうと近くの婦人会館に連れて行かれた。

「いいから いいから私に任せて」としか言わない彼女が連れて行ったのはなんとフラダンス教室だった。英会話ぐらいかなと思っていた文也はびっくりして尻込みをした。それも先生と5人のおばさんが練習していたのだ。先生は40代で生徒は40代以上50代、60を超えている人もいるみたい。勿論女性ばかりだ。

平井夫人の友達がいるらしく、すでにその日に二人が行くことも既定の事実だったらしく、皆笑顔で迎えてくれた。しかも文也の年齢も男性であることも既に知られていたようだった。

「わぁ 思ってた以上に女性的な体格じゃない? それにすごい可愛い顔だわ」

「そうでしょ? 私が娘みたいに可愛いがってると言ってたこと嘘じゃないでしょ?」

文也が自分は子供のころから運動能力もセンスもなくて体力も女性以下だからできませんと泣きそうになりながら断ったが平井夫人が「ふみちゃんがやらないのなら私もやらない。新米の私一人だと皆にいじめられるもの」とごねられるし「ふみちゃんの声といい仕草といい本当にいいとこのお嬢様みたい。是非一緒にやりましょうよ。ふみちゃんを完全に女の子、私たちの娘として扱うから」と気の弱い文也が絶対断れない状況に追い込まれて「叔母さん もう知らない」と平井夫人にしがみついて身をくねらせ、皆に笑われる文也だった。

二人の練習用のサンドレスを作るのに必要だからと二人の体型に似た生徒二人が着ていたドレスを脱ぎ、平井夫人と文也がそれぞれ試着させられた。それも女ばかりだからとその場で、皆が見ている前で平気で下着姿になるので、文也も恥ずかしそうにTシャツとスラックスを脱いだ。

ブラなしのキャミソールとショーツ姿を見られ顔を赤らめていたら、先生に「夏は薄着になるから女の子はブラなしは危険よ。それと踊る時もね」と言われ「はい」と女らしく答える文也だった。

誰か小声で「おちんちんついてないみたい」と囁くのが聞こえた。以前なら恥ずかしさと惨めさに涙ぐむところだが、今の文也は「女みたいなんだもの仕方ないわ」と達観できた。

月2回と言っても体力のない運動音痴の文也にはなかなか大変だったがこうして無理にでも誘ってくれる平井夫人に感謝していた。先生にも仲間のおばさんたちにも男のくせにこんなこともできないのといった素振りはされることはなかったし、一番頼りないお嬢ちゃんだから仕方ないと許してくれる。文也はまるっきり女の子としてこの中ではふるまうようになっていた。

家に戻っても文也の精神的女子化は父との微妙な違和感を感じるようになってきた。妹の広美との関係は女どうしとして益々親密度は高まっている。

文也はフラダンス教室で言われてからブラジャーをつけるようになった。バストに詰め物は入れないがある程度の膨らみはできる。ストラップやバックのラインは外側のシャツを透してブラジャーをつけているのがわかる可能性は大きい。レディスのシャツやセーターを着ていても今の父は何も言わない。中学生の頃から父には裸や下着姿を見せないようになっていた文也だったが今では絶対見せない。

もし父が文也の着替えているところを覗いたら、文也は「キャッ」と女の子の声をあげてしゃがみ込むだろう。だけど昔は嫌だった父の下着を洗濯することは当然の自分の仕事として恥ずかしさも感じることなく平気である。

それが豪太に女にされ、フラの練習をするようになってから文也の気持ちに微妙な変化が起こっている。父の部屋に入ってベッドのシーツの乱れを整え枕の位置を整えていたら、ムッとした父特有の匂いを感じてしまう。今まではこれは父親の安心できる香りだと普通に思っていたのにこの頃はベッドに手をついてシーツのしわを撫でていると、豪太に抱かれた時の男の匂いが文也の鼻の中に侵入してくる。枕カバーを外そうと枕を抱え込むと男の匂いが文也の女を刺激するのだ。父の残したボクサーパンツやワイシャツを洗濯機に入れる時無意識にその臭いを鼻をくっけて嗅いでいるときがあり文也は一人で頬を赤らめる。そんな時バストのブラジャーの締め付けを感じて思わず手を胸に当ててしまう。

「ママ 私のこのブラ もう小さいからあげるよ」とか広美に言われて「広美ちゃんのはママには大き過ぎるわ」と情けないママの貧乳をさらけ出していた。広美は高校に進学してからゴルフ部に代わり父の隆一を喜ばせていた。ソフトで進学できたようなものなのに文也は心配したが大丈夫そうだった。道具一式父に揃えてもらい、休日はいつも父娘二人で練習場に通っている。

文也は「これからゴルフは特に女性は衣装代がかかって大変だわ」「男親って、そんなこと ちっとも考えないんだから」と主婦らしい心配をしてしまう。

その日は金曜日だったが父は年休をとって朝早くからゴルフに行った。文也は去年の夏幸子が着ていたコットンのサマードレスが洗ってクローゼットに吊ったままなのを見つけ、薄くて涼しそうなので家の中で着ていてもいいだろうと着てみた。黒地に黄色と青の小花柄が可愛いくて文也にぴったりフィットしていっぺんに気に入った。ノースリーブのミニワンピースで前に屈む時注意しないとショーツのお尻がすぐ見えてしまうほど膝上が短い。40代のママが着こなしてたんだから大したもんだわと今更ながら感心した。

4時前頃父のワイシャツのアイロンかけがたまっていることを思い出し、来週分やっておこうとアイロン台を置きやり始めた時急に父が帰ってきたのに驚いた。ゴルフの後はいつも麻雀で、しかも今日は金曜日だから帰りは絶対遅くなるものと思っていた。だから広美にこのサマードレス姿を見せてやって夕飯後にパジャマに着替えておけば父には見られないとも考えてもいたのに。

困った顔つきでアイロンを手に父を見つめる文也に「幸子がアイロンかけてるのかと思ったよ。姿がそっくりだなぁ」

別に文也の服装にそれ程驚いた様子はなく、怒った顔でもなかったので文也はほっとした。今日これからは麻雀ではなく酒を飲むので車を置きに帰ってきた。酒を飲まない友達が迎えにきてくれるそうだ。

父と自分にコーヒーを入れ、ソファに並んで座った文也は父が遠慮のない目つきでミニから見える文也の華奢な白い太ももを眺めているのでぴったりと両股をくっつけ手でワンピースの裾を引っ張りながら「明日お休みだからといって、あんまりお酒 飲まないようにしてね」と言うと「言うことも 本当に幸子そっくりになってきたな はい はい 可愛いママの言うことは聴きますから」と笑いながら美味しそうにコーヒーを飲む隆一だった。

迎えにきてくれた友達の玄関チャイムが鳴ったので「こんな格好してるから、送らないでいいでしょ?」と一緒に立ち上がる文也をさりげなく腰を抱き寄せ「うん 遅くなるのは仕方ないから先に寝てなさい」と言いながら文也の頬にチュッと口づけして出て行った。

文也は「行ってらっしゃい」の声もでずキスされたあたりの頬に手を当て呆然と立ち尽くしていた。父にほっぺたにさえキスされたのは生まれて初めてである。

文也はこれを息子としてパパがくれたキスとは感じていない。娘のように思ってくれたキスでもない。ママの代わりだと愛情を込めて認めてくれたキスである。

もっと強く抱きしめて唇に熱いくちずけをして欲しいと思う女のふみにすっかりなっていた。(続く)

COMMENT

Your email address will not be published.

CAPTCHA


体験談の著作権は当サイトにあります。